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固定費の見直しだけで月30,190円浮いた話【30代・我慢ゼロの節約実録】

先に白状すると、私は節約に何度も失敗しています。外食を減らす、コンビニに寄らない、家計簿を毎日つける——全部やって、全部3週間で終わりました。

続いたのは、たった1回の週末にやった固定費の見直しだけです。我慢は一切していません。外食も行くし、コンビニも寄ります。それでも毎月の支出は30,190円減り、その状態が1年以上続いています。一度設定を変えたら、あとは何もしなくても勝手に減り続けるのが固定費だからです。

この記事では、私が実際に何をどの順番でやって、それぞれいくら浮いたのかを、金額の内訳ごと公開します。


結果から:わが家のBefore/After

項目 Before After 削減額
スマホ2台(夫婦) 16,000円 5,940円 −10,060円
生命保険・医療保険 16,400円 7,200円 −9,200円
サブスク5件 4,980円 0円 −4,980円
電気・ガス 18,700円 15,950円 −2,750円
車の任意保険 5,800円 4,300円 −1,500円
銀行手数料・カード年会費 1,700円 0円 −1,700円
合計 −30,190円/月

年間にすると約36万円。手取りを36万円増やすのと同じ効果が、週末1回と数通の申し込みで手に入ったことになります。以下、やった順に書きます。


土曜の午前:サブスクの棚卸し(−4,980円)

最初にやったのは、いちばん簡単なやつです。クレジットカードの明細を直近6ヶ月分開いて、毎月引き落とされているものを全部書き出しました。

出てきたのは9件。うち5件は、直近3ヶ月で一度も使っていませんでした。動画配信2つ(片方しか見ていない)、使わなくなったフィットネスアプリ、無料期間のまま忘れていたクラウドストレージ、そして加入した記憶すら怪しい雑誌読み放題。

ここで自分ルールを1つ作りました。「過去3ヶ月で使った回数が3回未満なら解約。必要になったら再契約すればいい」。サブスクは再契約のハードルが低いのだから、迷ったら切る、で正解です。

所要時間40分、削減4,980円。時給換算すると7,000円超えの仕事でした。


土曜の午後:スマホを2台とも乗り換え(−10,060円)

金額がいちばん大きかったのがスマホです。夫婦とも大手キャリアの古いプランで、2台で月16,000円。これをオンライン専用プランに替えました。

2026年8月時点の主要プランはこうなっています。

プラン 月額 データ容量
ahamo 2,970円 30GB(キャンペーンで40GB)
LINEMO ベストプラン 990円〜2,090円 3GB〜10GBの従量制
povo2.0 基本0円+トッピング 20GB(30日)で2,700円 など
楽天モバイル 1,089円〜3,278円 使った分だけ3段階・上限なし

わが家は2台ともahamoにして、16,000円→5,940円。回線は大手キャリアと同じものなので、通信品質の変化は体感ゼロでした。

注意点は3つだけ。端末の分割払いが残っていないか、家族割やセット割が外れて他の料金が上がらないか、キャリアメールを使っているサービスがないか。私はキャリアメールの引き継ぎ設定に30分ほど食われました。それでも往復の作業2時間で月1万円なら、やらない理由がありません。


翌週:保険の見直し(−9,200円)

いちばん腰が重かったのが保険です。結婚したときに勧められるまま入った保険を、7年間そのままにしていました。月16,400円。

見直しの結論だけ書くと、こうなりました。

月16,400円→7,200円。保険ショップの無料相談を使いましたが、営業トークに流されないコツは、行く前に「団信の有無」「会社の保障(傷病手当金など)」を確認しておくことです。自分に必要な保障の穴が分かっていれば、埋める商品だけ選べます。


翌月:電気ガスと、細かい固定費の掃除(−5,950円)

残りはまとめて。

電気・ガスのセット化(−2,750円)。比較サイトで実際の使用量を入れてシミュレーションし、セット契約に切り替えました。ここはお住まいの地域と使用量で最適解が変わるので、「わが家の場合は」の数字です。なお2026年7〜9月は政府の電気・ガス料金補助が再開されていて(8月は電気1kWhあたり4.5円の値引き)、これは切り替えと無関係に自動で効いています。請求書を見て「思ったより安い」と感じたら、それは補助のおかげかもしれません。

車の任意保険をネット型に(−1,500円)。補償内容はほぼ同等のまま、代理店型からネット型へ。

銀行手数料とカード年会費(−1,700円)。ATM手数料と振込手数料を、条件達成で無料になるネット銀行に集約。ほぼ使っていないゴールドカードを年会費無料のカードに切り替え。1回あたり数百円の出費は、月に均すと意外な金額になっています。


やらなかったこと:変動費の節約

ここまで読んで「食費や外食の話が出てこない」と思った人がいるはずです。意図的にやっていません。

変動費の節約は、毎日の意思決定を要求します。コンビニの前で毎回「買うか買わないか」を判断し続けるのは、意志力の消耗戦です。私はこの消耗戦に3回負けました。

固定費は逆で、一度の決断が自動で毎月効き続けます。どちらが続くかは、私の場合は明白でした。節約を「性格の問題」だと思っている人ほど、固定費から入ることをおすすめします。性格を変える必要がないからです。


30代の貯蓄のリアルと、浮いた3万円の行き先

J-FLEC(金融経済教育推進機構)の2025年調査によると、30代の金融資産は単身世帯で中央値100万円(平均501万円)、二人以上世帯で中央値311万円(平均1,096万円)。平均と中央値の差が示す通り、一部の資産家が平均を引き上げているだけで、実感に近いのは中央値のほうです。

わが家では、浮いた月3万円をそのまま新NISAの積立設定に回しました。「節約した分を口座に残す」と生活費に溶けるので、削減した金額と同額を、給料日に自動で積み立てる設定にしています。ここも意志力を使わない仕組みです。

仮に月3万円を年利5%で積み立てると、10年で約466万円、20年で約1,233万円。新NISAの口座数は2,826万(2025年末時点、前年比10%増)まで来ていて、「節約→自動積立」はもう特別な人の習慣ではなくなりました。


よくある質問

Q. 全部やらないとダメですか?

いいえ。効果順に「スマホ→保険→サブスク」の3つで、わが家の場合は8割(約24,000円)に達します。まずはこの3つ、それも今週末にスマホとサブスクの2つだけで十分です。

Q. 格安プランは通信が遅いと聞きますが

ahamo・LINEMO・povoは大手キャリアのオンライン専用プランなので、回線自体は同じです。遅くなるとすれば格安SIM(MVNO)の昼休み時間帯で、それすら近年はかなり改善しています。

Q. 保険を減らすのが不安です

「不安だから入る」を「必要額を計算して入る」に変えるだけで、たいてい保険料は下がります。団信・高額療養費制度・会社の傷病手当金。この3つの存在を確認してから、足りない分だけ民間保険で埋めてください。


まとめ:今週末の2時間でできること

  1. カード明細6ヶ月分を開いて、使っていないサブスクを解約する(40分)
  2. スマホのオンライン専用プランへの乗り換えを申し込む(60分)
  3. 保険ショップの無料相談を予約だけ入れる(5分)
  4. この3つで、来月の固定費はおそらく1.5万〜2万円下がります。我慢はひとつも要りません。要るのは週末の2時間だけです。


    この記事の数字について

    本記事に出てくる金額は、統計の平均値ではなく筆者自身の家計の実測値です(2026年8月時点、夫婦2人世帯)。契約プラン・住んでいる地域・世帯人数によって削減できる金額は変わるため、金額そのものではなく「どの固定費から手を付けるか」の順番を参考にしてください。


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    この記事を書いた人: 白石 遼——固定費の見直しで月3万円の削減を実践した経験をもとに、我慢しないお金の整え方を書いています。